私はこうして失敗したのだ 03
あれは,3月の終わりのこと。
卒業生を担任していた私。
コロナの影響で,3月いっぱい休校となってしまった。
子どもたちとの最後の大切な1か月間を
急に奪われてしまった。
計画して様々なことが,軒並み中止。。。
でも,なんとか卒業式はできたのだ。
不幸中の幸いというべきだろうか・・・。
せっかく卒業式ができるのだ。
一生思い出に残るステキな卒業式にしてあげたい。
空き時間を見つけて卒業式の日が感動的な一日になるように工夫した。
当日話すことを考えたり,
送り出しや写真タイムに流す曲を選んだり,
卒業式後の最後の話の構成を考えたり,
想いでのMOVIEをつくったり。
保健関係の書類や通知表,修了証など,渡すものもたくさんある。
しかし,個人情報のため,卒業式後に教室から出す時に手渡すことになった。
1か月休校だったため,やることがいっぱいだ。
そして迎えた卒業式当日。
ぶっつけ本番の卒業式を一生懸命がんばっていた子どもたち。
顔を見ていると,思い出がよみがえってくる。
「普段冷たいのに,日記ではめちゃめちゃはなしてくれたな~」
とか
「この一年で何にでも積極的に挑戦するようになったな~」
とか
本当にいろんな思いが一気によみがえってきた。
そして,教室での最後の話。
想いを伝えれば伝えるほど涙がこぼれそうになる。
一年間,一生懸命ついてきてくれて,頑張ってくれて,ありがとう。
話を聞いたり思い出MOVIEを見たりして涙している子もいる。
さて,ついにお別れの時間だ。
最後の送り出し。
そして,最後の写真撮影。
BGMも感動を引き立たせる。
選んだ曲で喜んでくれた女の子もいた。
うれしいな。
保護者の皆様にも最後のあいさつ。
「本当に一年間,ありがとうございました!」
中学校でも本当に本当に頑張ってほしい!どこからでもいつまでも応援してる!
コロナなんかに負けるな!またな!!
児童「先生,通知表っていつもらえるんですか?」
私 「あっ・・・。」
私 「はい,全員もっかい集合ーーーー!」